禁酒を始めて2ヶ月が経った。終わってみれば早いものである。自慢ではないが、数年に1回あるかないかのプチ禁酒期間を除けば、社会にでてお酒を飲まなかった週はなかった。20代は毎日飲んでいたし、30代になって休肝日を作るようになったものの、それでも週5は固いだろう。
いくら使っていたかと聞かれれば、1日に500mlのビールを2缶は空けるので、少なく見積もっても週10缶である。ひとつを300円と仮定して3000円/週となる。一年を52週で換算すると、156000円/年の出費である。タバコもついでに換算すると週2.5箱くらい吸っていたので年間だと125箱/年、つまり1箱500円だとすると、62500円/年間となる。
酒代とたばこ代で218500円/年も消費していたわけで、これを15年近く続けてきたので総額3277500円となる。実に300万円である。しかもこれ、少なく見積もってだ。外飲み代金やつまみ代などを加算すればさらにあがるだろう。もはや、1000万円くらい使っているのではないかと思う。
でも、いま1番後悔しているのは失ったお金のことじゃない。なんといっても失った時間が惜しい。お金はまだ取り戻せる。でも、時間は戻ってこない。そう言えば、日本人は死ぬときが1番お金持ちなんだそうだ。なんと悲しい現実か。
酒が楽しくなかったといえば嘘になる。酒はうまい。それは間違いない。というか、酒をうまいと感じるように私はなってしまっている。もうそれは変えられない。依存とはそんなものだ。
一度知ってしまった快感はもう忘れることはできない。ドパミンがどばどば出るのだからそれはほしいに決まっている。だが、失うものの大きさを冷静に考え、判断できる意思があればもう二度とお酒に墜ちることもないのだろう。
そして私は弱い。豆腐並みの意思力しか持っていないことも理解している。これも、変えられない。一生付き合っていくものだ。鍛えることも出来るのかもしれないが、それこそ一生をかけて取り組む必要があるだろう。
だからこそ、正面からお酒と戦ってはならない。負け戦だ。そんな時の孫子の兵法である。敵を知り、己を知れば百選危うからずなのである。
朝なら欲に勝てるという発見が私を変えた。私はもっと己を知る必要があった。欲に勝つときと負けるときの違いをもうすこし分析してみる必要があった。
私のように、夜更かし大好きな人間は欲に弱いタイプの典型だ。要は好きなことを適度にやめることが出来ない。没頭してしまう。それが正しい方向に行けばいいのだが、私は酒とゲームに走った。
だからこそ、はやく寝るべきだった。朝ならそんな欲にも私は負けない。朝は朝で睡眠欲という新たな敵がいるのだが、早寝していると自然に朝早く目が覚めるようになるので私の場合はそこまで苦労しなかった。
尚、最初のうちは朝早く起きてゲームしていたことも付け加えておく。最初は酒を飲まないことだけが目標だったから、朝やることなんて決めていなかった。別に早起きせず寝ているだけでも良かったのだが、なんとなくもったいないので起きてゲームしていた。でも数日すると、朝ゲームをするのもまたもったいない気がして、勉強でもするかと机に向かってみたら意外と出来たのだ。
それが2ヶ月続いているという話である。
もしこれをあと1年続けたら私はどうなっているのだろうか。それを考えるのもまた楽しい。楽しくなければ続かない。まだ2ヶ月だが、楽しんで続けていきたい。
禁酒生活60日目。
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