酒を習慣的に飲むようになったのはいつからだったか。
少なくとも、大学生の時は毎日は飲んではいなかった。
飲み会以外では、バイトから帰ってから仕事終わりの一杯などと、おっさんじみた飲み方をしていた。
見栄っ張りだったのだと思う。
背伸びしたかった。恥ずかしい話だが、そんな年頃だった。
高校時代、私は勉強がそこまでできる方ではなかった。いや、違う。
私はとても頭の悪い人間で学業成績は100人いたら95番目くらいであった。
だが、このままでは不味いと当時の私なりに思ったのだろう。
高校最後の1年で全体成績10番台にはいるくらいまで成績が伸びた。
高校のレベルはそんなに高いわけではなかったので、高校生全体でみれば頭が悪いことに変わりはないのだが。
しかし、そのおかげもあって推薦をもらうことができ、希望の大学に進学することができた。
だが、大学に入学できたことで安心したのだろう。
徐々に落ちぶれていく。
私は、高い学費を親に払わせ、大学に遊びに行っていた。
しかもそのあたりだったと思う。
私は、後に私の人生を大きく狂わせるMMOを知る。
MMOとは、大規模多人数参加型オンラインゲームの略称だ。
今でこそオンライン対戦は普通だが、当時はプレイステーション2が最先端の時代だ。
インターネットで知らない相手とつながって、ゲームを一緒にプレイするのがとても楽しかった。
私はこれにハマり込んでしまい、本当に文字通り朝から晩までやっていた。
だが、副作用が現れ始めた。
学業の順位とオンラインゲームのランキングは反比例した。
そう、私がゲームのなかでの立場を確立すればするほど、私の現実の居場所はなくなった。
私はゲームの中に居場所を求めた。
ゲームは私の承認欲求を満たしていった。
そこに、お酒。
ゲームは私にとっては飲み会でもあった。
仲の良い、気の合う仲間とゲームをしつつ飲む。
それが私の大学生活だった。
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