BARと私はピエロ

日記

bar生活は半年経たずに終わった。
だが、これが私の転職を決意させた。

意味がわからないだろう。
私もわからない。

高級な物を、良いサービスに触れておく。
それが啓発本に書いてあった内容だったと思う。
そこからどうしてわざわざお酒の絡むbarに至ったかは不明だが、当時の私の高級はbarだった。

barへ通う人たちは皆話が上手い。
お酒とうまく付き合っていける人たちが行くところだろう。
正直、私にbarなど、場違いもいいところだ。

いまいち表現力に欠けていた私は、会話力を身に付けるため色々なことを学んだ。
その色々がなんだったのか全く覚えていないが、4~5冊の会話力に関する本を読み、ネット検索に合計30時間程度は使っただろうか。
当時の私にしてはずいぶんとやった方だ。

私は本気で悩んでいた。
自然に会話が続かないのだ。
なにも知らず、肩書きや経験もない若造と話したがる人なんていないのだから当然なのだが。

お酒の種類もある程度学んだ。
ウイスキーのロックを覚えたのもこの頃だ。

だが、毎日飲むお酒の度数が上がったことで、体は悲鳴をあげていた。ある日自宅で吐血してしまう。

ジンやテキーラのような度数の高いお酒を毎日のように、酔い潰れるまで飲んでいたのだから当然だ。

それだけてはない。
お酒の失態を犯すようになったのだ。
記憶を無くす、といったことを経験するのもこのときからだ。
帰宅しているが、どうやって帰ってきたか覚えていない。

もはや、普通ではない。
さすがの私でも、それはわかった。

一度、全てをリセットしたかった。
つかれてしまっていた。

だからbarと一緒に、逃げるようにして仕事も辞めることにした。

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