また台風だそうで。しかも今回は長期にわたって日本列島にとどまるような形らしい。一部地域では被害もでているようで、自然災害とは本当に恐ろしいなと思う。
朝も雨が酷かったので、少し電車を遅らせるかと自宅で様子を見ていたのだが、雨が弱まってきたため今のうちにと駅へ向かう。はやく家をでているので、遅刻することはあんまり無いが、こういう日は必ず遅刻する人もいる。
悪いというつもりは毛頭無いのだが、頑張っている人が報われる社会とはなんなんだろうとふと思った。台風だからとはやく起きて出社する人もいれば、いつも通りに出社して当たり前のように遅刻する人もいる。
頑張る人が報われる社会は、言い方を変えれば台風だからと頑張って?はやく起きて出社する人のせいで、普通に出勤した人がおかしいと批判される社会でもある。そして、おかしいと批判されるのが嫌でなぜか全員こういうときにはやく起きて、はやく出社するようになる社会だ。
そういえば過去、大地震が起こったときに本部の指示が無いのにも関わらず、その震源地近くで、簡易に清掃して開店営業していた店舗が表彰されていた。家族はどう思っていたのだろうか。治安が悪い場所なら、強盗にあってより危険な目に遭うかもしれない。
頑張る人はいつだって正義だ。本部の指示もなく、災害時のマニュアルに開店しろと書いてあるわけでもない自己判断による営業は危険だ。閉店を勝手な判断とする会社もあるのかもしれないが…。有事は普段と判断の基準が違う。自分の会社であるならまだしもそうでないなら判断に臆病になるのが普通ではないかなと思う。少なくとも私はそうなる。
また、普段であっても有事の判断を迫られることがある。夏バテで倒れている人に店員が店の商品を無償でわたし、大丈夫ですかと声をかけ、お代は?ときかれて要りませんと言う。後日、店舗にお礼の手紙やらが届くこともあるわけだが、それまた表彰されたりする。見方を変えるとただの横領なのだが、そういうことを言う人は一人もいない。
これ、普通の人は迷うと思うんだ。店の物を誰に相談することもなく相手に渡してしまっていいのか。それを躊躇無くできる人をすごいと思うが、誰しもがそういう行動をとれるわけではないし、それが普通になってほしいともなぜか思えない。はっきりと理由は説明できないが…。
私が台風の日に早く家をでるのはもう、習慣になってしまっているからで、誰かに誉められたいとかそういうものではない、と思う。どちらかと言えば店舗の開店遅延が賞罰の対象になるから、反省文やらを書きたくないからやっているだけかもしれない。困る人がいるから、とも思いたいが、実際のところ台風の日にお店がやっていなくても困る人はほとんどいない。
むしろ、私個人としては、台風の日に営業している別のところを見ると、大変だなとしか思わない。早く帰りたいからよろうとも思わないし、そういうところが増えるとそれが普通になるから正直やめてほしいとすら思う。だから、なるべく利用しない。
頑張ったら報われるとは言うが、なにをもって報いるのか。資源は有限だ。いつか枯渇する。報われるために頑張っているのなら、それは欲だ。良い行いも欲が絡むと見方が変わる。もし報われずにやりがい搾取と叫ぶのならば、それを頑張る必要なんて無いし、いわれたことをただやっておけばいい。報われなくも、頑張って楽しいと思えることだけ頑張ればいい。
頑張っている人の方向性は多種多様で、その全員が報われる社会は、実はそんなにいい社会ではないのかもしれない。
禁酒生活76日目。
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