鬱病の彼②

その他、色々

毎日が過ごしやすく、体調もだいぶ良くなりました。最近は外を散歩したりしています。

たしか、そんなことを彼は言っていた。慢性的に人員は不足していたし、彼の代わりに補充があったわけでもなかったので、戻ってきて働いて貰えるのであれば、それ以上のことはなかった。

働けるだろうという医師の診断書とお墨付きも得て、二ヶ月で復帰することとなった。

だが、一ヶ月もたたないうちに、体調が悪いと早退するようになった。私は上長に言った。もう無理だろうと。

私ではもはや手に負えないと思った。当たり前だ。何度も職場で倒れ、救急車で運ばれることもあったようなほどの鬱病が、二ヶ月やそこらで寛解するはずもない。

まわりが理解していないのならまだいい。あろうことか、彼自身が理解できていないのだ。

こうして、上司との面談となった。どうしてそうなったのかは分からない。想像するに、再度休職は彼が渋ったのだろう。そこで、上司が出した提案は、パートとして働くというものだったのだろう。

彼はあくまで休職はしたくなく、働き続けたい。週5の勤務だから、体がついてこない。週2、週3で、仕事の内容がより簡易になれば、働き続けられる。

そう思ったのだろうか?

彼は社員であることを捨ててまで勤務し続けることを選び、パートとなった。

だが、私はそれを聞いたとき、絶句した。

なにも変わっていないからだ。

週5勤務内2欠勤が、週3皆勤になっただけだ。しかも現時点で勤務できているとされている日に関しても、その内容は酷く、休憩室から出てこれなくなったり、トイレから出てこなかったり、とても正常に勤務できているとは言いがたかった。

仕事の負担だってないに等しい。この頃には社内失業に近い状態だった。もう、彼が一日中座っていてもいいとしても、回るような状態だったのだから。

そして、なにも変わっていない彼のパート生活が始まった。

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